崖っぷちの移住を経て、
田舎暮らしを120%味わい尽くす日々を、
面白おかしくお送りします〜👏✨
▽前回のお話▽
空き家リノベの第6段です。
元美容師による華麗な(!?)カラーリング!!
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東京とのギャップ!!
こんなに違う地方の常識🤣
段々と年末の空気が漂う今日この頃。
地方移住も丸2年が過ぎた多村家ですが、
今年はより一層地域の皆さんとの
交流が深まった年だと感じます。
この、
”地域の人との交流”
ですが、
地方移住するにあたって
ネックになっている人もいれば、
地方移住がうまくいかない原因の
一つになっている場合もあります。
どこへ行っても何をしていても、
”人間関係”
は悩みや幸せの基準となる人の
性のようなものですが、
田舎では特にそれが色濃く
反映されていると思います。
田舎で痛感した”人間関係”の価値観の違い
多村家の移住生活は
3年目に当たる時期ですが、
東京から山梨へ家族で移住してきて、
やはり一番最初にぶち当たったのが
地域の人との人間関係でした。
隣の住人すら顔も知らないような
東京での生活とは打って変わって、
いつ引っ越してきて、
家族構成はどうで、
車のメーカーやナンバーはこれで、
どんな仕事をしていて、
どこへ通っていて、
誰と繋がっているかなどなど、
私生活が丸裸にされてしまうくらい、
地域のアナログなネットワークの
すごさに驚きました。笑
そんな環境に慣れていない我が家は、
東京での”常識”が田舎では
”非常識”になる事を知らずに、
悪気がなくただ自分たちの
当たり前の生活をしていただけなのに、
地域の人にあまり良くない印象を
与えてしまった事もありました。
人との繋がりが深いこの地域では、
ひと家族引っ越してきただけで、
周りからの認知度が今までとは
桁違いなのが分かりますよねw
自分たちの存在の影響力を知らず、
併せてコロナ禍だった事もあり
地域との交流もなく、
近隣の人たちの顔やしきたり等を
全く知らずにいた事も
原因の一つなのではと思いました。
2年暮らしてみて変わった価値観
最初の1年目は、
生活の基盤作りに半年ほど費やし、
車を手にした事によって
各地へお出かけしたり、
ローカルディスタンスの活動にも
積極的に参加していたので、
あまり地域の事を知る機会がありませんでした。
▽ローカルディスタンスとは▽
しかし生活が落ち着いてきて余裕も生まれ、
段々と地域の人々との関わりも増えてきて、
ここに住む人の考え方や、
暮らしを知る事になります。
この地域独特の価値観もあれば、
この地域特有の空気や時間の流れ方もあり、
その中で暮らしの知恵や文化を知り、
たくさんの人と交流する事によって
お互いの価値観を擦り合わせていく事ができました。
近所の定食屋で働いてみたり、
地域の公園の環境整備を手伝ってみたり、
子供の習い事でお母さんたちと雑談してみたり、
そんな、
”地域交流”
をする事によって、
多村家も東京仕様の生活スタイルから、
段々とここでの暮らしに馴染んできました。
今ではご近所さんとホームパーティをしたり、
お野菜の物々交換をしたり、
この町に溶け込んだ暮らしができていると思います。
時間の概念が全く違う田舎の魅力
以上の事から、私が強く感じるのは、
”東京とは時間の概念が違う”
という事です。
常に最新の情報に溢れ、
常にそれらをキャッチして、
それを身につけ、知っている事が
ステータスになる東京。
頭の中はいつも何かで忙しなく、
「乗り遅れてはいけない」という
強迫観念にも似た価値観がある。
情報は全てスマホの中から得て、
煩わしい人間関係はいらない。
悲しくても辛くても「😁」で
交わすコミュニケーション。
とっても極端な表現ですが、
それが東京で暮らすイメージです。
私もずっと都市部で生活をしてきたので、
なんとなくそんな価値観に
囚われていたのかもしれません。
しかし多村家が山梨県へ移住したのは、
直接顔を見て、肌で触れ合う、
人間味あふれるコミュニケーションが好きだから。
忙しなく過ぎる日々に疲れてしまったから。
一度立ち止まってゆっくり家族の
将来を考えたかったからに他なりません。
田舎ではそれらが実現できると感じたので、
前途多難の移住計画を始めたのです。
▽移住しようと決めた日▽
地方では時間の流れが全く違います。
新聞やテレビが主な情報源だし、
情報交換は井戸端会議で行うし、
回覧板もしっかりと機能している。
ファストファッションなんか
誰も着ていないし、
行列のできる話題の
スイーツ店なんかも無い。
こんな日常を知ったら、
「それいつの時代のこと!?」
って驚いてしまう人も
いるんじゃないでしょうか。
むしろ回覧板を知らない人も
いるかもしれません。笑
こうなると当たり前のように、
東京のような情報のスピードや
鮮度はありませんね。
一見遅れているとも思われて
しまうようなこの時間の概念が、
私たち多村家には実は
とーーーっても合っていたのです。
周りの人々の価値観や
スピードに合わせて走るよりも、
美しい景色や無駄話に花を咲かせながら、
ゆっくり歩んでいくリズムが好きなのです。
世間話をしながらみんなで一緒に
大豆の脱穀をしたり、
話し込んじゃってそのまま
夕飯を一緒に食べたり、
何もしないけど芝生に
寝転びながら子供と遊んだり、
だ〜れもいない山でコーヒーを飲んだり、
何ヶ月もかけながら家をリフォームしたり、、、
そんな時間の無駄使いとも言える、
非生産的な日々が大好きなのです。
そしてそんな暮らしをしていると、
日本の尊い文化を知って感銘を受けたり、
大変な時代を生き抜いてきた
おじいちゃんおばあちゃんの話に心震えたり、
綺麗な空気と水で作るご飯が美味しかったりと、
とてつもなく穏やかに1日を終える事ができるので、
精神衛生上とても良い環境で、
すごく贅沢な人生を送る事ができているのです。
これは価値観の問題なので、
どっちが良いとか、
私の言う事が優れているとか、
そんな話は一切していません。
ただ、今の生活に少し違和感を感じている人は、
こんな暮らしもあるんだと
言うことを知っておいてくださいね。
最後に、地方移住で失敗しやすい人間関係において、
私が感じた一番大切な事をお伝えしたいと思います。
移住者が暮らしていく為に大切な唯一無二のこと
1年目は奔放な多村家の行動が元になって、
見ず知らずの所でありもしない
噂が流れていた事に驚き、
最初はその価値観をすぐに受け入れられず
否定的に感じてしまった事もありました。
確かに、地域に住む人もこれからの時代は、
新しいものを受け入れる・異文化を理解する
といった配慮が必要ですが、
2年経ってみて、
移住者として大切にしておいた方が
良い考え方があります。
先述したように、
都市部と地方では時間の流れも、
生活の価値観も、
何もかもが違います。
特に、
”時間の流れ”
これは大きな相違点だと思います。
都市部から移住してきた人はどうしても、
良かれと思って自分たちの最新の価値観を
伝えようとしてしまいがちです。
こんなものが流行ってますよ、
こんな風にするともっとうまくいきますよ、
このままじゃダメですよ、
などなど。
たとえ親切心だったとしても、
今まで全く違う価値観で
生活してきた人にとっては、
気分の良いものではありません。
ましてや今、変化を求めていない人に
とっては迷惑な話にもなってしまいます。
心からその地域のことや、
目の前の人のことを考えて
発言していたとしても、
受け入れ難いものがあります。
なので、地方移住で一番大切なことは、
”惜しみなく時間をかける”
と言う部分だと強く感じています。
時間をかけてその地域のことを知り、
時間をかけてその地に住む人と交流し、
時間をかけて自分たちのことを知ってもらう。
そして時間をかけて自分たちの
暮らしのスタイルを組み立てていくことです。
これはある人たちからしたら呆れてしまうような、
世に溢れる成功論とは
逆行している価値観かもしれません。
このようなやり方をしていて、
果たして何になるのか?
と疑問に思う人もいると思います。
私もこの先に何が待っているのか、
どうなるのかなんて全くわかりませんw
でも今が幸せで穏やかに過ごせていれば、
未来もそうなる!!
思考が先で現実はあと!!
(いきなりの精神論?笑)
”思考が先で現実はあと”
この方程式は実体験で
幾度となく体現しているので、
これからの移住生活も
たくさんの経験を楽しんでいきたいです。
以上、移住者目線でお話ししてきましたが、
もちろん地域の人も、
お互い価値観を尊重して、
過剰に干渉せず、
うまく心地よいコミュニケーションを
取りながら暮らしていく。
そんな世界が広がったら良いなと思います!
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