【〇〇団体〇〇法人…なんのこと?】
病院での初出勤を迎えたパパ
院内を案内しながら色々と説明を受けるが
専門用語のオンパレードでちんぷんかんぷん
「もっと勉強しておけばよかった」
では勉強しましょう
ということで説明中で時を止めて
脳内お勉強タイムを開始したパパであった
前回のブログはこちらから↓
ーーーーーーーーーーーーーーーー
前回、病院は規模によって呼び方が変わることを
知ったパパ
そしてそのルールを決めているのは「医療法」
という法律ということも知りました
では少し時を動かしましょう
病院の事務員さんに説明を受けているシーンです
………
事務員「この病院は創立〇〇年でして正式名称は〇〇法人〇〇会〇〇病院です」
パパ「あー、はい」
ピコンッ
「ちょっと待てぃ!!!」
「〇〇会とか〇〇団体とか
その怪しげな呼び名はなんじゃ!?」
そう思ってるのはわたしだけでしょうか?
思ってなくてもなんじゃこりゃ?と
思ってる人はいるはず
この呼び方も実は医療法によって
定められているのですが
なんせこの医療法、理解するのが難しい!
なので〇〇団体とはの説明をする前に幾つか
医療法に関する補足をしていきます
まず第一に病院の管理者は原則医師であること
医師免許を取得した人がいなければ病院は開設できません
お医者さんいなければ誰も治せません
これはまぁ言われなくても想像つきます
で次が大事なのですが
医療法の非営利原則です
この原則によると
「営利目的で病院を開設することはできない」
と定められています
えっ営利目的では駄目?
じゃあ病院は儲けてはいけないの?
そうですがそうでないです
(ややこしや)
病院といえど儲けがなければ
運営、存続はできません
なぜなら病院にはそこで働くスタッフが
必ず存在します
少なくともスタッフのお給料を稼がなければ
働く人がいなくなり病院もなくなります
でも営利目的では駄目
なんか矛盾してる気がする…
これは一体どういうこと!?
パナソニック、間違えた
パパ、パニック🤯
あれ、どこからか何か聴こえてくるぞ
天の声
「あなたには法の正しい解釈が必要ですね」
都合の良い展開ですが気にせずいきましょう!
非営利=利益を求めない、追求しない
と解釈しがちですが医療法の正しい解釈は
「剰余金の配当をしてはならない」
つまり
「必要経費以外でお金を使わない」
ということ
先程の話でいくと
病院には働くスタッフが必要不可欠
↓
その人たちのお給料が必要不可欠
↓
つまりお給料は必要経費
なので病院が得た利益を必要経費としてのみ
使用、運営することは営利目的ではない
つまり非営利原則に則った運営ということになります
これお給料以外だと例えば
・病院に新たな設備を導入する
・古くなった設備を修理する
・いつか来る不足の事態に備えて
利益を内部保留しておく
なども必要経費に当たります
逆にダメな例は
・利益を使って不動産経営をする
・介護用品などを営利目的で販売する
・病院にある医療設備のレンタルなど
これはあきらかに利益を追求しているのでNGです
病院隣接の駐車場、院内の売店などは
病院での業務に必要なものと定義されているので
オッケーということになります
なんだか線引きが難しいですが要するに
「対象者が患者であり療養の向上が目的」
であるならオッケーということです
売店は入院患者さんに必要ですし
そもそも来院するのに駐車場も必要
あとこれに当てはまるのでわかりやすいのが
「コンタクトレンズ」ですね
条件付きの限定下ではありますが
眼科でコンタクトレンズを処方→販売できます
NG行為の例として皮膚科でデンタルフロス
を受け取ることはできません
皮膚科で歯のことは関係ないですからね〜
このように病院とはあくまで患者のためにある施設
そこに必要なものは利益を使って用意できる
すなわち必要不可欠な経費の使用なのでこれは非営利です
というのが医療法の非営利原則です
はい、休憩
長くなりました、まとめるの難しい〜笑
余談ですが↑の必要経費例にある
「いつか来る不足の事態に備えて
内部利益を保留しておく」
ここちょっと曖昧だなーと思いました
それって本当に必要経費?
そんな時ある?
少し前なら間違いなくそう思ってました
でもこれは今まさに来ています
そう、新型コロナウイルスですね
それまでも病院には様々な感染症に対策するため
研修を行い消毒、滅菌の徹底などをしていました
しかしコロナはそれと比較にならない対策レベルが
必要とされており病院に追加で様々な設備や備品が
設置されました
それに加えて新たな感染症対策の研修なども
行われそれに伴う必要経費も多く捻出する必要がありました
つまり不足の事態に備えた利益の内部保留が本当に必要経費であったということです
さらに話は脱線しますが
そもそも病院って商売してたんだ
ってコロナになって気付きました
商売っていったらちょっと違うかもですが
要は飲食店とかのお店と同じで
お客(病人)がくる
↓
ものを売る(治療をする)
↓
対価としてお金を貰う
↓
それで得た利益で運営する
なんの変哲もないこの流れ
でもこの流れでしか基本利益は生まれません
しかしこれがコロナで一変
飲食店は言わずもがなお客が減って利益が減りました
病院はというと
患者が激減して困った…ということには
なりませんでしたが
コロナ患者を受け入れるベッドを
用意しているため本来自分の病院で
受け入れられた患者さんを受け入れる
ことができなくなりました
しかしコロナ患者受け入れに対する国からの補助は満足いくものではなく
なのに必要な設備、備品にかかる経費は膨らみ
いつかのニュースでみたのですが
「新規入院を受け入れられないので我が医院は破綻寸前です」とコメントしている理事長がいました
いま現在病床逼迫により自宅療養を余儀なくされる
人が多い、危険な状態が続いていると
連日ニュースで流れてます
罹患しても入院できない
危険な状態なので緊急事態宣言延長します
いや、そんな甘い状態ではないです
このまま続けば潰れる病院が出てきます
それはつまり入院はおろか受診もできない今後一切の治療を受けることが出来ないということです
まぁ専門家の方がみたら
いやそんなことはないよ
って反論ありそうな偏った意見述べてしまいました
けど可能性0ではないと思います
より安全な方を選びたいのであれば
常に一番危険なところを想定して動くべき
メディアで取り上げるべきは
毎日こんだけ感染者増えてますよではなく
今のあなたが適切な治療を受けれる可能性がこれしかありませんよ危ないよ
の方が正しいし理に適ってると思います(あくまで個人的な意見です)
いやー、話がまじでかなり脱線しました
えーっと、なんだっけ?笑
あっそうそう、医療法の非営利原則でした
脱線した話からも繋がりますが
医療とは営利目的では成り立ちません
もし仮に利益は好きにして良いですよー
ってなったら
高級路線な病院でその地域のほんのひと握りの人しか受診できない
その他の人は山道2時間走った先の
病院にいって治療受けてください
てことがあるかもしれないし
治療内容とか少し詐欺って楽して儲けるか
なんて病院もでてくるかもしれない
そうなったらコロナにかかっても治療してもらえないし適当な治療されて死ぬかもしれない
そうならない為に国は医療法を定め
その中に非営利原則というものを作りました
で最初の話に戻るのですが
この非営利原則がきちんと
適用されているかどうか
それをパッとみてわかるものが
〇〇団体、〇〇法人という
表記になります!(やっと言えた)
例えば
・独立行政法人
・社会福祉法人
・宗教法人
・医療法人
・学校法人
などなど
こういった非営利組織(公益法人)だけが
病院という施設を開設することができます
まとめると
・病院を開設するには医者が絶対に必要
・病院の利益を使いかたを定めた非営利原則というものがある
・その原則に基づいた非営利組織だけが病院を開設できる
(一部例外があります)
あっ、あとこれ言い忘れてましたが
個人診療所は全く関係ありません
あくまで【病院】だけに関することです
(病院と診療所の違いは前回のブログで)
なので近くの個人医院の先生が
居酒屋経営してても通報しちゃ駄目ですよ
それルール違反でもなんでもないですので
こんだけ話した後で言うのもなんですが今までの内容は法律の中での話だから
ぶっちゃけ普通の人には
なんの関係もありません!!
(本末転倒すみません)
でも〇〇法人や〇〇団体が
怪しくないということだけは…
意味のある言葉だったということだけは…
きっとわかってもらえたはず
例えそう思ってたのがパパだけだったとしても…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
今回ちょっとややこしい話でした
なるべく簡単にまとめようと思ったのですが
脱線話に気持ちが入ってしまいました^^;
家族ができる前はそんなに世の中のこと考えて生きてこなかったですが
守るものができた以上本当に家族を
守り切る為にすることは?
そのためのシュミレートは
常にするようにしています
今のコロナも同様に
さて次回は今日の話にも出てきた
病院における一番重要なところ
病院組織とはなんぞやというところ
パパのお勉強にみなさん付き合ってもらおうと
思います!
では次回予告
「院長?理事長?それは社長?」
今回も読んで頂きありがとうございました😊
また次回もよろしくお願いします🤲