この日私たちは、いつもの日常が今日も変わりなく終わると思い込んでいた。
そう、誰だってそんな毎日を過ごしている。
いつものように過ごし、いつものように子供を寝かせ、いつものように朝が来ると思っていた。
起こる出来事に良し悪しはない。
それは誰かに苦痛にを与えなければの話だ。
……日常が日常でなくなる時……。
いつもの楽しい休日
その日はパパがお休みの日曜だったので、
夕方から秋山温泉へ行きました。
ここはプールと温泉が併設されていて、
プールに入ったその足で温泉へ直行できる最高な施設!!!
自宅から30分くらいだし、
17時からは割安料金になるし、
プールは20時、温泉は21時までやってるから、散々遊んだあと風呂入ってご飯食べて歯磨きして、車の中で寝かせて終了〜!!
という親的ゴールデンコースをこなせる施設なのですw
ただこの日の誤算は、自宅から握っていったおにぎりだけじゃプール後の子供達の腹は満たせず、帰りにコンビニで買ったご飯を車で食べさせていたから寝なかったこと!!w
寝ろよ!!😂
帰宅後にしたある行為が大怪我に…
家に着いてから、私とタムタムは片付けや仕事のLINE返信などダイニングで各々過ごしていました。
子供達は同じダイニングでココアを飲もうとしていました。
引越してきてから頂いた電気ポットがあったので、長女のマリンがそれでお湯を沸かし、ココアを入れたカップに注ぎます。
3人分用意してダイニングテーブルに運び、それぞれ自分の椅子に座ってココアを飲もうとしていました。
ポットの操作方法などを伝えた後、私たちは一連の流れを子供たちに任せていました。
次の瞬間、3歳の末っ子エイトがコップに入ったココアを自分の方へ倒してぶちまけてしまったのです。
一瞬で立ち上がり、熱さから絶叫して泣き叫ぶエイト。
私は反射ですぐに熱湯のかかったズボンとパンツを脱がす。
そしてタムタムに冷水で患部を冷やすように指示。
エイトは「ごめんなさい〜〜〜!!!」と泣き叫んでいる。
「いいんだよ、エイト悪くないよ〜」
タムタムが優しく応える。
マリンに溢れたココアを拭くよう促し、汚れた服を洗濯機へ持って行こうとしたその時、タムタムの「うわ!なんだこれ!💦」という焦りの声。
何か良くない事が起こったと察し、急いでエイトの元へ向かうと、なんとココアのかかった右太ももの薄皮が剥がれている‼️‼️‼️
どうしよう。
とりあえず冷やすしかないよな・・・。
しかし、洗面台に水を張って水を流しながら患部を冷やそうとしてるんだけど、痛さと混乱から太ももを浸ける事を拒み続けるエイト。
でも冷やさないとマズイと思い、なんとか足を入れようとするけどもう号泣して抵抗するからなかなか浸けられない💦
夜間救急へ電話をかけるが…
PM9:00
とにかくタムタムに患部を冷やすように伝え、『こども医療でんわ相談』の【♯8000】へかける。
救急車を呼ぶまでもないと思うが、専門家に最適な対処法の指示を仰ぎたかった。
とにかく判断ができない時にかける電話番号だよ!
自動音声案内のあと、看護師へ繋がる。
「3歳の男の子が、熱湯をかぶってしまい足の薄皮が剥けてしまった」と症状を伝えると、繰り返し症状を確認したあと住所を聞かれ、夜間救急対応のある病院の電話番号を教えてくれた。
ここに電話をして指示を仰いで欲しいと。
(もしどっちもダメなら大月市の消防署へ連絡してくれと言われたような。。。)
(病院で消防署への指示を受けたのかな?曖昧です💦)
その時に案内されたのは、「大月市立中央病院」と「上野原市立病院」
まず上野原市立病院に電話をしたら急患がいっぱいで対応できないと言われたので、大月市立中央病院へ電話。
電話をかけている間もエイトの状況把握と、病院に向かうかもしれないから下2人に靴を履いて待っているように伝える。
大月市立病院では受け入れは可能だが形成外科の担当医しかいないので、それでも良ければどうぞ、との事だった。
「それでも良ければ」の判断がつかない。
多分これは皮膚科?または小児科?だろうけど、担当医じゃない場合に受診して何か意味があるのか?
こども3人連れていくから、行って何もできませんでしたの場合のショックはでかい。
でも科は違っても医師は医師だから私の判断よりかは適切な対応ができるよね?
でもでも形成外科って幼児の火傷に対して何か言えるのかな?
数十秒判断を迷ってたが、とりあえず診てもらおう!と思って、家族全員で車に乗り込み出発する。
PM9:15
出発した5分後、病院から着信があり出てみると「担当医が22時に来てくれとの事なのでそれ以前に来てもらっても診れませんとの事です。」と。
と爆発しそうな感情を押し殺し、
「先ほどの電話の時点で言ってほしかったです〜🤗💢」とやんわり嫌味を言うw
(最初の電話の時点で担当医に確認が取れてなかったのかな?)
すぐさまコンビニでUターンして、タムタムに都留市立病院に電話するよう伝える。
唯一診察券を持っている病院だからどうかと思ったが、大月市の方なら消防に電話して下さいとの事だった。
次の記事で小児外科の流れを説明するけど、当時その流れがわかっていなかったので、大月市の人は診てくれないのかと思って驚いたよ💧
(休日夜間の小児救急はちゃんと専用の窓口があります)
3件の病院に断られ、最後の手段で大月市の消防署へ電話。
症状と、近隣の病院では受け入れができなかった状況を伝えると、救急車を出しますと言ってくれたので家に帰宅。
帰宅するとたまたま梅をお裾分けする予定だったMIZUKIが家の前で待機していた。
緊急事態すぎて連絡するの忘れてた(T . T)
状況を説明すると上2人を見てるからエイトに付いててあげてと言ってくれました(T . T)
助かりすぎる(T . T)
救急車出動、受け入れ可能な病院探し
PM9:20
布団だけ敷いて、寝かしつけをMIZUKIに頼んでる間に救急車から電話。
何度説明したかわからない症状を伝え、生年月日と名前、住所を聞かれる。
応急処置で冷やすようにと言われたが、痛がって患部を冷やせないので濡れたタオルに保冷剤を乗せてなんとか凌いでると伝えるとひとまずそれで様子見てみましょうとのこと。
ここまで20分しか経ってなかったが、病院3件への電話、消防と救急車からの電話、子供達とタムタムへの指示だし、常にエイトの状況把握、電話のたびの症状説明。
正しい流れを確認してなかったから、次どうするべきかを都度判断して対応しないといけなかったから、脳みそ吹き飛ぶかの如く怒涛の時間だった。。。
救急車が来るとなって気持ち的にやっと落ち着けた。。。
PM9:25
救急車が到着し、タムタムとエイトが乗り込んで応急処置を施してもらう。
タオルだと患部にくっ付いてしまうから、ラップで巻きましょうと。
その上から保冷剤で冷やしながら病院まで向かうらしい。
それすら恐怖と混乱でエイトは泣き叫んでる。
3件の病院に断られたと伝えると、もしかしたら甲府方面の病院になるかもしれないと言われ困惑。
そんな遠くじゃないと診れないんだ。
以前住んでた北区の夜間小児救急は、自宅から車で10分の北医療センターとゆう診療科31、病床数351の医療施設があったから、ほぼそこに入れただろうな。
板橋には帝京大学医学部付属病院もあるし、どっちかでは診てもらえたろうな。
両方車だったら10分以内につける場所にある。
ここら辺で、地方の医療体制の不安さを感じ始める。
搬送先の病院から出たまさかの回答
結局甲府市の山梨県立中央病院へ搬送されると連絡が入ったので、車で向かうことにした。
火傷だし、適切な処置をしてもらって帰れるだろうと。
1時間の道のりを走っている間にタムタムからLINEが入った。
「1週間から10日くらい入院かも」
は!?!?!?
そんなに!?!?!?
え!?!?!
まさか入院になるとは微塵も思っていなかったから何も用意してきてないし、エイト1人で入院はキツいから付き添いになるだろうし…
となると、
こいつらを誰が見るのかって…問題が😱
とりあえず今は病院へ急ぐ。
病院に到着して処置室に行くと、涙を流したエイトが😭
処置が痛くて怖くてたくさん泣いてたみたい😭
ママの顔みたら余計に泣いてしまった😭
付き添いのタムタムはPCR検査の後、結果が出るまで病室から出られないから、近所のセブンまで翌日のご飯を買いに行く。
その時でさえエイトが泣いて「ママ行かないで〜!!」って。
パパいるのになw
火傷の痛みはもう無さそうだったけど、処置のトラウマと慣れない病院で心細いんだろうね。。。
買い物から戻った時には、日付けも変わっていたし疲れ果てたエイトは寝ていました。
お別れの寂しさを経験させなくて済んだ。
私はそのまま帰宅し、ずっと着いていてくれたMIZUKIにお礼を言って、家の片付けや翌日の準備をして2時近くに眠りにつく。
これからの一週間どうやって乗り越えよう…。
もう真っ白ですよ。笑
とにかく子供達をどうさばくか、それが最大の難関である。
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次回は、今回の事態で感じた事が多々あったので地方へ移住する際に避けては通れない問題について書いていきます。
常に危険は潜んでる。
今まで大事にならなかったのは、ある意味奇跡だったのかもしれない。